楽器

自分が作りたい音を確認しよう!エフェクターの使い方解説!

エレキギターとアンプ、そこにエフェクターを加えることで音作りの幅がぐんっと広がります。

とはいえ、

・エフェクターの種類が多すぎてなにを選べばいいかわからない

・複数買ったけど順番って適当でいいの?

こういった疑問はこれからエフェクターを買う人は気にするところだと思います。買ったけど順番とかよくわかっていないという人も結構いるのではないでしょうか。

実はエフェクターの使い方、接続順はスタジオでお客様に質問される内容の上位に入ります。

シールドの差込口に違いがあるわけでもないし、順番気にせず自由に接続できちゃうのでわからなくなりますよね。

だからこそ知っておくべきエフェクターの使い方を解説します!これを知っておけば使用時に困ることはありませんし、作りたい音を探しやすくなりますよ。

エフェクターの種類

エフェクターには多くの種類があり、製造メーカーもいっぱいあります。

まずは自分がどういった音を出したいのかイメージし、そのイメージに合うエフェクターを探すことが大切です。

歪み系

エフェクターといえば?と100人に質問したら95人くらいは歪みと答えそうなくらいの超定番エフェクター。

一般に歪みといわれる中には大きく3種類あります。

種類特徴
オーバードライブマイルドで使いやすく定番の歪み。コード弾き、アルペジオなど、様々場面で有効に使える。
ディストーションオーバードライブよりも歪み量は多いが様々なジャンルで利用されている。音圧感を出したいときに有効。
ファズかなり歪み量が多く、破壊的で潰れたような音は上記2つに比べると使いこなすのに時間がかかる。

歌もの、バラードなどでも歪みは有効で、ジャンル問わず幅広く使えるのが歪みエフェクターの優秀なところでもあり、必ずといっていいほどギタリストであれば持っておきたいエフェクターになります。

空間系

お風呂で歌うと声が響いて気持ちよく歌えませんか?あれがいわゆる空間系と呼ばれるエフェクターの出せる特徴になります。

他にも、「やまびこ」などがこれに当たります。

種類特徴
リバーブホールなどで演奏しているような残響効果を出すことができる。
ディレイ一定の間隔で音を鳴らす(残響)ことができる。

お風呂で歌ってみてください。あれがリバーブになります。エフェクターとして使うリバーブは残響の長さ、深さ、リバーブがかかり始める時間などをつまみで調節できます。かけすぎると音がボヤけてしまうので注意しましょう。

山でヤッホーと叫んでヤッホーと返ってきたら、これがディレイにあたります。エフェクターのつまみには音が返ってくるまでの間隔、音が返ってくる回数(ディレイ効果時間)、深さ(ディレイ音量)などを調節できます。

その他

特に需要が高いエフェクターが歪みと空間系になると思いますので、その他の種類についてはピックアップしてまとめていきたいと思います。

 

ブースター

・音量を上げる。ソロや単音演奏に有効。ブースターによって単に音を上げるだけだったり少し音色を変化させるものもあったりして、常時ONにして利用する人も少なくはない。

 

コーラス

・空間系の中でもモジュレーション系と呼ばれたりする中の一つ。揺らした音と原音を混ぜることで独特の広がり感がある綺麗な音色になる。

 

フェイザー

・コーラスと同じくモジュレーション系の一つ。音は波形で表すことができ、その波形の位相をずらすことでシュワシュワとうねるような独特効果を得ることができる。

 

歪み系、空間系で紹介した以外で特に利用者が多いと思われるエフェクターがこの3つです。

エフェクターを使う上で「使いやすさ」も非常に大切ですので、試奏して操作感や音、音の変化などを確認しましょう。

エフェクターをつなぐ順番

音が鳴る順番を考えてみましょう。

ギターの弦を鳴らすことでギターからアンプへと音が伝わりますよね。このギターの音を歪ませたいとなればギターの後に歪み系のエフェクターを接続すればいいことになります。ではその歪んだ音を増幅させたいとなれば歪み系エフェクターの後にブースターを接続すればいいことになります。

つまりこのような作りたい音のプランがある場合は以下のような接続順になります。

ギター➡オーバードライブ➡ブースター➡アンプ

  1. ギターのジャックからオーバードライブのinputへ接続
  2. オーバードライブのoutからブースターのinputへ接続
  3. ブースターのoutからアンプのinputへ接続

自分がどういった音を作りたくてエフェクターを使うのか整理し、接続順を考えてみてください。

音はギターに近い順から重なっていきます。絶対に覚えておきましょう。

 

もう一つ、空間系を使う場合の注意点をお話しておきます。

もし以下のようにつないだ場合、

ギター➡リバーブ➡オーバードライブ➡アンプ

ギターで鳴らした音にリバーブで残響音をつけオーバードライブで歪ませたことになりますが、よほど特別な音を狙っていない限りはおすすめできない接続順です。なにを弾いてるかすらわからない収集つかずの音になりがちです。

空間系は最終段に接続というのが基本です。

アンプにsend、returnがある場合は、

ギター➡オーバードライブ➡アンプ➡リバーブ

が望ましいです。歪ませた音をアンプからリバーブにsendし、returnでアンプに戻す。そうすることで歪んだ音にクリーンな残響音が重なり広がり感のあるリッチで綺麗な音に仕上がります。リバーブを先に繋いだ場合は残響音すら歪ませることになりますので、すべてが歪んで収集がつかなくなってしまいがちです。

まとめ

同じ種類のエフェクターでもメーカーによって音は変わりますので、ある程度使いたい音のイメージがつかめたらお店に行って試奏することをおすすめします。エフェクターの値段はピンからキリまでありますが、自分が求める音が高いエフェクターのものとは限りません。耳で確かめることはとても大切なことです。

少しでもエフェクター選び、使い方の参考になったのなら幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。