エレキギターを使う上でまずは知っておきたい基礎知識があります。エレキギターとはその名の通り電気を使いますので誤った使い方はギター本体へのダメージのみならず、アンプやプレーヤー自身に悪影響を及ぼす可能性もあります。
とはいえなにも難しいことはありません!
今回お話する基礎知識はだれでもすぐに実行できる簡単なものです。それを意識するだけでエレキギターやアンプの正しい使い方ができるようになります。
基礎知識①:本体だけでも音は出る
エレキギターといえばアンプに繋いで歪ませた音を鳴らすうるさい楽器というイメージを持っている人が少なくありませんが、本体のみでも音は出ます。
自宅で静かな音で練習するためにアンプを通さず練習する人もいるでしょう。
とはいえバンドで合わせるとなれば本体のみの音量ではとても聞こえません。
そこで登場するのがアンプです。エレキギターをアンプに接続することで音量を上げて、さらには高域、中域、低域などの周波数を操作することで音に色をつけていきます。
エレキギター本体だけを弾いて音が小さいからと無理やり力を込めて弾くのは間違いです。
エレキギターはアンプを使うことで本来の力を発揮できます。
基礎知識②:アンプを使うときに注意すること
先ほども少し書きましたが、アンプとは音量を上げるための機材です。それからキャビネットというスピーカーをセットした箱があり、アンプをキャビネットに接続することで大きな音を鳴らすことができます。
そして、アンプには大きく2種類あります。コンボアンプとスタックアンプです。
コンボアンプはヘッドとキャビネットが一体化されたもので、スタックアンプはヘッドとキャビネットが別々に分かれたアンプになります。
それともう一つ、トランジスタアンプと真空管アンプです。
それぞれ増幅方式が違い、トランジスタと真空管による増幅の違いによって「硬い感じのサウンド」と「暖かみのある柔らかいサウンド」と言われるような違いが生まれます。
いずれにしても「input」と書かれたジャックに差し込んで使いますが、真空管アンプは真空管を暖める必要があり、「POWER」と「STANDBY」のスイッチを同時にON・OFFするのは絶対にやってはダメです。
ましてや練習後にスイッチをオンにしたままコンセントだけ抜くなんてありえません。絶対にやってはいけません。そういったNG行動をした瞬間に故障するなんてことはあまりないかもしれませんが真空管へのダメージは確実にあります。故障の原因になります。
◆絶対に守ってほしい真空管アンプの正しい電源の入れ方
- アンプのつまみが0(左下)になっているかを確認
- 電源コード接続確認
- POWERをON
- 3分ほど待ち真空管を温めてからSTANDBYをON
- セッティング開始
POWERをオンにしてしっかり暖めてからSTANDBYをオンです。暖める時間は1分ほどと言ったりもしますが、1分表記だともうこれくらいでいいかと早めにSTANDBYをオンにする人がいるかもしれませんので、僕が働いてるスタジオでは余裕をもって3分表記にしてます。
◆絶対に守ってほしい真空管アンプの正しい電源の切り方
- アンプのつまみが0(左下)になっているかを確認
- STANDBYをOFF
- 3分ほど待つ
- POWERをOFF
電源をオンにするときの逆で、今度はSTANDBYを先にオフします。そしてすぐにPOWERをオフにするのではなく、しっかり待ってから電源をオフにしましょう。
シールドの抜き差しタイミングはPOWERがオフのときが基本となりますが、真空管アンプに関してはPOWERがオンでもSTANDBYがオフになっていれば抜き差しして大丈夫です。つまみは0にしておきましょう。
スタジオで練習するときはセッティングや片付けも利用時間に含まれるため、真空管待ちの3分はボーっと過ごすのではなく、その間にセッティングや片付けをするのが効率的です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
自宅で自分の機材を使うだけなら自己責任で済みますが、スタジオで練習するときや誰かに機材を借りるとなれば正しい使い方をしなければ故障の原因となってしまいます。お客様に呼ばれてスタジオの中に入るとアンプが焦げ臭かったり、煙を上げてるなんて時もありました。
今回お話した基礎知識は今後エレキギターをプレイする上で非常に大切なことですので、自宅やスタジオで練習するときにぜひ思いだしていただきたいなと思います。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。