楽器

練習環境に合わせて調整しよう!ミキサーの使い方解説!

スタジオで練習するとき、使用機会が多い機材の一つになるのがこのミキサーになりますが、ミキサーを知らない人もいると思いますので簡単に説明しますと、

音量を操作してスピーカーから音を出せる機械

になります。

部屋の広さ、高さ、機材の位置、スピーカーのサイズなど、練習環境に応じてミキサーの調整が必要になってきます。

ミキサーの調整はボーカルの声を聞くために必要なことですし、バンド練習でスタジオを利用されるお客様からもミキサーの調整方法についてよく質問をいただきます。そこで今回はミキサーの使い方を解説していきたいと思います。

ミキサーに接続する機材

通常、スタジオ練習で使用する場合はマイクキーボードを接続して使う場合が多いです。エレアコをミキサーに繋ぐこともあります。

また、最近多いのはスマホから音楽を流して練習したい、というものです。スマホをミキサーに繋ぐことで大音量の中ドラムやギターの個人練ができますし、コピーバンドでもコピー曲を流しながら練習するといったことも可能です。

練習で使う主な接続機材は今挙げたマイク、キーボード、エレアコ、スマホあたりだと思います。

その他、CDデッキを接続したり、DTMをやっている人だとパソコンを接続することも可能です。

知っておきたい用語

各メーカーや機種によってつまみなどの配置、本体の見た目が変わってきますが用語さえ知っておけばすぐに操作できるようになります。

ミキサーを扱う上で知っておきたい用語をまとめてみましたのでぜひ覚えておきましょう。

フェーダー

音量をスライドで上下させて調整するもの。

GAIN

入力信号(簡単にいうと入ってくる音量)を調整するもの。フェーダーと同じように思えるがフェーダーは出力(スピーカーに出す音量)を調整するものなので別。

√80

人間の声はおおよそ200~4kHzくらいの成分が多いので不要な80HZ以下を切ってくれるスイッチ。常にオンでいい。

PAN

入力された音を左右の好きな位置に振って出力できる。ボーカルは基本センターで、キーボードやエレアコを接続してボーカルと声がかぶらないようにPAN振りするなど、使う場面はわりと制限されてくる。

EFFECT

カラオケでいうエコー。カラオケのおかげか一般的にはエコーが有名だが、実際によく使うのはリバーブになる。ミキサーのタイプによってはリバーブも何種類か搭載されていて、ボーカルで主に使われるのがplate reverbになる。もちろん好みでhall reverbやroom reverbを使っても問題ない。大切なのはリバーブを使って曲に声をなじませることなので、曲に合わせて歌いながらリバーブ量の調整が必要。

他にもdelay、echoがあり、それらも実際に曲と合わせて歌ってみて自分の好みで使いたいものを使えばいい。使わない人も結構いるのがこのEFFECT。ちなみに、使ったほうがうまく聞こえる。うまく聞こえるから練習では使わないという意見も結構聞く。

PAD

キーボードなどの入力が大きい機材を接続するときにこれをオンにすると入力が抑えられる。スピーカーを守るためにもできればオンにした方がいい。ない場合は仕方ないので、出力レベルは抑えよう。

AUX

エーユーエックス、オックス、オグジュアリー。人によって呼び方は様々ある。補助・予備の意味でスマホなどの外部音源を接続するときに使ったり、入力された音を分岐して使ったりなどできる。

入力された音を分岐することによってメインスピーカーから音出し、別のモニターに繋いで音を出すといったことが可能になる。そういった使用方法の場合、AUXからの出力音はフェーダーが全く関与しない設定方法もできる。ただしその場合でもGAINによって入力音の操作はできる。

つまり、

GAINAUX➡スピーカー

GAINフェーダー➡スピーカー

といった接続になる。GAINとフェーダーの使い方が違うもっとも例としてこのAUXを使った接続が挙げられる。

EQ

周波数。機種によって操作できる周波数帯が変わり、操作できる範囲も変わる。その人の声質によって操作する周波数は変わるので一概には言えないが、ボヤけていたりハウリング起こす場合は中域の500Hz~1kHzあたりを削ってみるのはアリ。もしくは2kHzか4kHzあたりを上げて音量を少し落とすといったことも効果的かもしれない。

まとめ

練習環境に合わせてミキサーを調整しようということで解説してきました。

ミキサーの使い方は解説した通りですが、スピーカーの向きを変えたり立ち位置を変えるだけで聞こえ方は変わります。その他、マイクを手で持つ場合はグリル(網目の声が入るところ)を持たない、スピーカーや鏡の反響音、他の楽器の音を拾いすぎていないかなど歌以外のところにも気を配るだけでボーカルの声が聞きやすい練習環境を作ることができます。

EQの調整も自分の声質と相談しながら削ったり上げたり色々試して経験することでうまくなっていくと思いますので、最初は難しいと感じてもとにかくミキサーを操作することをおススメします。

その時に今回解説した使い方を思い出してもらえると幸いです。

それでは最後までお読みいただきありがとうございました。