新型コロナウイルスで甚大な被害を受けているなか、中国で新たな感染症が発生したと報じられました。
新たな感染症は「ハンタウイルス」と呼ばれています。
新型コロナのように人から人へ感染するのか、感染経路も気になるので調べてみました。
「ハンタウイルスとは?人から人へ感染する?感染経路は?」と題してまとめていきます。
ハンタウイルスとは?
ハンタウイルスと新型コロナウイルスで滅茶苦茶ですね。
中国で別の感染症流行の可能性 https://t.co/ahsMOojsrt— 那希 (@tyuefyra) March 28, 2020
新たな感染症は「ハンタウイルス」。
23日に中国雲南省在住の男性が亡くなり、医師が検査した結果、ハンタウイルスへの感染と判明したとのことです。
ハンタウイルスは感染症はネズミなどのげっ歯類の一部が持っているウイルスとのことです。
ハンタウイルスはネズミなどのげっ歯類の一部が持っているウイルスです。分類上はブニヤウイルス科のハンタウイルス属に属します。
10~20日の潜伏期の後に、突然の発熱、頭痛、悪寒、脱力、めまい、背部痛、腹痛、嘔吐が生じます。また、顔面の発赤、目の充血、発疹などの出血症状がみられることもあります。軽症型では上気道炎症状と微熱、検査でわかる程度の尿異常だけで回復します。一方、重症型は発熱に続いて、低血圧・ショック(4~10日)、尿の減少(8~13日)、尿の増加(20~28日)、回復という強い腎機能障害を伴います。重症型では3~15%が死亡します。
万が一感染した場合、腎症候性出血熱、ハンタウイルス肺症候群という2つの疾患を起こすようです。
症状としては、
●10~20日の潜伏期がある
●突然の発熱、頭痛、悪寒、脱力、めまい、背部痛、腹痛、嘔吐が生じる
●顔面の発赤、目の充血、発疹などの出血症状
とのことです。
人から人へ感染する?感染経路は?
調べてみたところ『人から人への感染例は報告されていない』とのことです。
ヒトからヒトへの感染例は報告されていません。
ですが、国立感染研究所によれば患者とかかわったケースでヒトからヒトへの感染が起こった例であるという記載があります。
HFRS や北米のHPS のハンタウイルス感染症ではヒトからヒトへの感染が起こらないと考えられている。ところが1996 年9 月の南部アルゼンチンのケースでは住民と訪問者18 例と、患者と関わったが当地を訪れていない2 例のHPS が発生し、死亡率は50%であった。ネズミとの接触が考えられず、患者と関わったケースでヒトからヒトへの感染が起こった例である。ウイルス学的証拠も示され重要な問題となったがその後、終息し再発生は起こっていないが、今後引き続き注意を要する点である。
引用:国立感染症研究所
ハンタウイルスはネズミなどのげっ歯類の一部が持っているウイルスです。
感染元はネズミなどのげっ歯類で、感染経路はこのようになります。
●かまれる
●糞や尿などの排泄物に触れる
●排泄物を含んだほこりを吸い込む
ウイルスを持ったげっ歯類の糞や尿が粘膜や傷口に直接触れたり、排泄物の含まれたほこりを吸いこんだり、直接げっ歯類に咬まれたりすることで感染します。
ということなので、ネズミなどのげっ歯類と接触がなければ問題はないと思っていいようです。
ただ、『ネズミとの接触が考えられず、患者と関わったケースでヒトからヒトへの感染が起こった例である』という報告もあるようなので、その点が非常に怖いところになります。
『終息し再発生は起こっていない』となっていますので、今回のハンタウイルスについても人から人への感染は絶対に起こってほしくないです。
米国のHPS は、1993 年から1997 年6 月までに28州で164 例報告された。米国南西部のフォーコーナー(4 州が接するのは唯一これらの州のみ)の州ではニューメキシコ2 9 例、アリゾナ22 例、コロラド11例、ユタ10 例であった。平均年齢は36 歳、男性が99 例、121 例が白人、38 例がアメリカインディアンであった。致死率47%と極めて高い死亡数であった。1993 年から2000 年3 月までの累積では238 例で、平均年齢は37 歳、男性が144 例、183 例が白人、49 例がアメリカインディアンで、致死率42%であった。回顧的調査から少なくも1959 年にはすでに発生していたと考えられる。
引用:国立感染症研究所
致死率は40~50%という結果も出ています。
本当におそろしいです。
新型コロナも被害がどんどん広がっている中でのハンタウイルス感染症確認は、きついですね・・・
人から人への感染が起こらず収束してほしいです。